桜海道の家

04.02.03


今日から現場が始まりました。
本当は昨日の予定でしたが、あいにくの雨で今日に
なりました。本体工事は2週間後からですが、隣地と
のよう壁工事を先行し、出来しだい本体工事に入っ
ていきます。このアングルは、フィールドの見出し
の模型写真と同じアングルです。これからも時々こ
のアングルで写真を撮ってお知らせします。写真で
も少し見えますが万代塀の向こうに桜並木が御覧い
ただけると思います。この桜並木とのコラボレーシ
ョンがとても楽しみです。ちなみに地鎮祭は去年の
暮れに済ましていました。


04.02.07



今日は、よう壁のコンクリート打でした。
小雪の舞う寒い日でしたがコンクリート打には最適
な日でした。しかし、風が強かったので、冬なのに
以外に天場の乾きが早かったので電話して、左官さ
んに早めに来てもらいました。ワンポイントアドバ
イスですが、壁の天端は内側に勾配をつけることで、
雨が内側に流れるので壁の外側が濡れにくくなりま
す。建物の壁の天端は、良くやりますがよう壁など
は忘れがちになるので気をつけた方がいいと思いま
す。どちらにも流すことができない場合は、中心に
溝を作って流す場合もあります。


04.02.10


今日はよう壁の型枠ばらしをしました。
建物の位置出しをしたので、クライアントに確認を
していただきました。
また、地盤補強の業者と地盤改良の形状の確認をしました。


04.02.13



よう壁が出来たところで、全景をお見せします。
右の高く盛ってある高さが建物の高さになります。
来週は、この部分を地盤改良で補強する工事が始
まります。下の写真は一階部分ですが、
ほとんど半地下になるスペースです。
ここにプライベートの個室がきます。
今日はこのレベルの捨てコンクリートを打ちました。


04.02.18


2日前から地盤改良工事が始まりました。
支持地盤より2m近く地盤改良で盛土をする工事な
ので結構手間がかかっています。今日補強地盤を確
認しましたが、やはり相当固く、平米10t以上を指
示しましたが、検査結果が後日出ますが、おそらく
30t位は出ていると思います。
午後からは手前のアトリエ部分の補強に入ります。
明日は1階部分のベタ基礎の配筋に入ります。


04.02.20



昨日から1階基礎の配筋が始まりました。
上の写真は、私の作るコンクリート打放し住宅の
特長を現している一枚です。
一般的なコンクリート打放しは、パネコートとい
う既成の塗装型枠を使用します。その仕上がりは
表面が平滑で滑らかです。しかし、私はあえて普
通型枠を使いラワンの板目が出るようにしています。
その理由は、優しい打放しを作りたい。アジの出る
仕上げにしたい、という理由からです。素地のまま
で使ってしまうと、合板の灰汁でコンクリートの表
面が硬化不良を起こし、黒くなってしまうので、そ
れを防止するために、ウレタン塗料を塗ります。
今回は敷地に余裕があることから、いっぱいに広げ
塗りました。いつもは大工の加工場で塗っています。

それと今日は午後から保証制度の検査があるために
午前中に私が検査をしました。
写真に写っているのは、いつもの大工さんの親子と
鉄筋屋さんです。

天気の様子を見ながら、月曜日くらいにコンクリート
打設をする予定です。


04.02.26



一週間ほどで工事は大分進みました。
一階部分の型枠が建ち、壁の鉄筋も終わり、今日は
給排水設備工事との日でした。午後から一日立ち会
い、コンセントやスイッチの確認や排水や竪樋の位
置の指示をしました。図面にはしっかり位置や仕様
を描いていても、現場で納まらないことや、よりベ
ストな方法を思いつくこともあるので特に設備関係
の工事が入る時は必ず現場で確認するようにしてい
ます。

毎回必ず図面とは違う指示をします。やはりいくら
経験を積んでも現場でなければ分からないことがあ
ります。

下の写真は大工と電気屋のそれぞれの二代目です。
共に20代で、まだ一人前ではないですがこれからよ
りいっそうプライドの高い職人に育ってほしいと思
います。私も彼等と厳しく楽しく仕事をしていきた
いと思います。


04.03.05



私事で忙しく、HPのアップをさぼっているうちに
現場は結構進んでいます。
もうすでに2階の床の鉄筋工事は終わり、
今日は設備工事の日です。
毎回ですが電気、給排水の工事が入る場合は
朝から立会って、配管の確認やスイッチやコンセント
照明器具の位置の確認をしています。
図面通りにいけば苦労は無いのですが、御覧のように
びしっと詰まった鉄筋の間を抜けて行う工事なので
思ったようにはなかなか進みません。
だから、立会って即断する必要に迫られるわけです。
奥二人は所員の加藤君と丸田君が
アンカーボルトのセットをしています。
黄色のヘルメットは電気屋の広辻さん
真ん中の二人はうすキーパーの矢野さんと服部君です。
手前は鍛冶屋さんです。
下の写真は詳細の写真です。
コンクリートの工事には鍛冶屋さんの仕事もあります。
主に型枠を支える金具を溶接する仕事です。


04.03.07


一昨日、住宅保証の検査も終わり、
昨日で設備工事も終わりました。
明日月曜日はコンクリート打です。
昨日は現場に来れなかったので、
今日最終確認のため現場に来ました。
取りあえず問題は無かったので、
予定通り明日は、コンクリート打になります。
結構なボリュームなので、夕方近くまでかかるかも
しれません。


04.03.08



今日は予定通りコンクリート打を行いました。
構造がシンプルなので順調に終わりました。
上左の写真は、毎回行うものですが、打設している
コンクリートのスランプ(堅さ)と空気量、塩分濃
度、テストピースを採ったところの確認のための写
真です。ちなみに写っているのは私です。

上右の写真はコンクリートが打ち終わった後仕上げ
となる部分を金コテで仕上げているところです。打
放し住宅でコンクリート金コテ押えとあるのはこの
ように最後に、左官さんが遅くまで残って仕上げま
す。時には、この作業は夜中までかかることがあり
ます。

下の写真は、コンクリート打という仕事がよく分か
る写真です。ホースを持っている人がポンプ屋さん
と言って、コンクリートを打つ人です。
その両脇には、コンクリートがスムーズに流れるよ
うにバイブレーターをコンクリートに差しています。
また、その後ろはいつもコンクリート工事をお願い
している岡本建設の社長の岡本さんですが、スコッ
プを持ってコンクリートをならしています。下では
所員らが壁を叩いて閉め硬めをしています。

このような作業を同時に進めながら、打ち進んでい
きます。


04.03.15



今日は壁配筋の確認と電気と給排水工事の入る日な
ので立ち会いをしました。
いつものことですが、このようにビッシリ鉄筋が入
っているので図面のようにはなかなかいかず、現場
の判断が必要になります。


04.03.16


今日は地中埋設部分の防水範囲の指示で現場に来ま
した。今日はもう壁の型枠がほとんど起きていまし
た。明日から最後の追い込みの屋根スラブに入りま
す。屋根が架かることで建物の全容が分かるように
なるので楽しみです。


04.03.23

屋根の型枠が立上がりました。
建物の全景が、確認できるようになりました。
今日は特に用事はなかったのですが、
これを見たかったので、現場に来ました。
まだ、コンクリートを打終わり、ばらしてみないと
分かりませんが、おそらくバランスは間違いないと
確信しました。
今日、現場で見て、図面には無いことを指示しました。
それは屋根庇の両端を1センチほど上げておくように
お願いしました。
目の錯覚で、水平に延びた線は、両端で垂れて見えるので
少し上げておくことで、水平に見えます。
これは、古くからの建築では良くあることです。
でも、1センチでいいかは感覚でしかありません。


04.03.29


今日は屋根スラブにボイドを敷設する日でした。
極力薄くフラットな天井や床を柱梁なしに
作る時にこの工法を使用します。
これはコンクリートスラブ内にハイプを打込んで
屋根スラブ自身を軽くすることと、
剛性を持たせることを目的にしています。
今日も半日ほどで施工は終わりました。


04.04.02


今日のコンクリート打は今回の工事のメインとなる
コンクリート打でした。
だから、ここ数日は毎日現場に出て
確認作業に追われていました。

午前中は雨模様でしたが、天気予報を信じ、
AM10時頃から打つ予定を組みました。
予定通り10時10分から始めることが出来ました。

私はコンクリートの配合や堅さを確認しながら、
一日現場で指示をしていました。

最終的には、4時半頃に打ち終わりました。

御覧のように桜はほぼ満開状態です。
その後みんなで桜の下でバーベキューをして帰りました。
緊張の一日でしたが、クライアントに差し入れまでして頂き、
とても充実した一日でした。


04.04.10


コンクリート打から1週間ほど経ちました。
桜はまだ散っていませんでした。
おそらく、明日くらいが見ごろの限界だと思います。

壁の型枠がほとんどばれました。
今回は特にピンホールという穴が無く、
とてもきれいに打ちあがりました。
毎回、同じ配合で打っていますが、
なかなか同じようにはいきません。
それがコンクリートの面白いところではあるのですが。

今日は屋根に水をはりました。
コンクリートの急激な乾燥を防ぐためです。
私は、打放しの場合、防水をしないので、
このような一つ一つの作業がとても大切なことになります。

今後の工程は、写真手前にアトリエを作っていきます。
したがって、ここ数日でこの写真は撮れなくなります。


04.04.13


手前のアトリエの基礎工事が始まりました。
この棟は、幅1.8m、長さ11mほどの細長い平屋の建物です。
中外とのコンクリート打放しです。
ご夫人の趣味の陶芸部屋と納戸になります。

この棟はそれだけの機能ではなく、
道路からの目隠しにもなり、かつ敷地と道路との高低差を
干渉する役目もになっています。

また、手前にこの棟があることにより、
道路との距離感を持たせ、住居棟のボリューム感を
緩和させることも狙っています。


04.04.20


1週間ぶりの報告ですが、
もうすでにアトリエの壁が立上がっています。
今日は壁の電気工事と竪樋の打込み部分の
立会いにきました。
それとクライアントと待ち合わせ、
コンセントの最終確認をさせて頂きました。
順調にいけば、来週火曜日にコンクリート打の
予定です。


04.04.28


今日はアトリエ部分のコンクリート打です。
今回は小規模なので、3時間あまりで打ち終わりました。
脱型はゴールデンウィーク明けになる予定です。


04.05.12


しばらく更新していませんでした、
現場は順調に進んでいます。
ゴールデンウィーク前にコンクリート打をした
アトリエ部分は型枠がはずれ、
地中埋設部分の防水も完了し、
今日から埋め戻しに入りました。
現場で高さの確認と指示をしました。

屋根スラブのコンクリート打から1か月が経ち、
コンクリートの破壊試験を確認し、
設計強度に十分に達したので
サポートの取り外しを指示しました。


04.05.13


今日は造成の形状とスロープの位置確認をしてきました。
だんだんイメージした形に近付いてきました。


04.05.15

今日はスチールサッシの寸法確認に同行しました。
昨日サポートが外されました。
改めて全体のバランスはうまくいったと思います。
写真では分かりませんが、屋根の水平線が際立って
美しい形に出来上がっています。
我ながら、鼻高々の気分です。
「確信」が「自信」に変わった日でした。
早く完成した姿を見てみたいです。


04.05.18


最近は雨が多く、予定通り現場が進まず、
晴れ間を見て、今日は先日造成をしたところに
山砂を入れたので周景の指示に来ました。

今日はその他に屋根に断熱のスタイロフォームを敷いて
その上に砕石を敷きました。


04.05.28


やっと、大工のヒデくんが来てくれました。
予定よりも2週間遅れになってしまいました。
工程には余裕を持っているので
さほど問題ではありませんが
早く出来ることに超したことはありません。
この仕事は変わりがいないので
ヒデくんにお願いするしかないので
多少のお待ちは覚悟をしていました。
今日はいつもの相棒の加藤くんと見習い君の
三人で土台を付けにきました。

うちの所員も今日は現場で雑仕事をしました。

左官さんや人夫さんを含め、
クライアントからの差し入れのスイカを
みんなで食べました。


04.06.03



週始めに床暖房の配線工事が完了し
今日は蓄熱層とフローリングの下地となる
土間コンクリート打をしました。
この上にレベリングモルタルをして
フローリングを直貼りします。
したがって、5ミリの精度で打設するため
レベルを私が持って確認しながら打設しました。

今日はその他に浴室の防水工事を行いました。


04.06.02


今回もサッシは、富士美サッシの塚本さんにお願いしています。
製作前の打合せに職人さんのところへ行ってきました。
毎回のことですが、やはり実際に作っていただく
職人さんと直にお話しして打ち合わせするのは
とても無駄がなく、楽しいものです。
製作図も私自身で描いていますが、
やはり納まらないところもあるらしく
今回の打合せで調整しました。


04.06.08


今日から本格的に造作工事が始まりました。
梅雨に入り、曇りがちの日が続きそうですが
屋根下の工事なので、問題なく進みそうです。

午前中、大工のヒデくんに家具職人の宮島くんが加工して
くれた造作材を取りにいってもらいました。
今回は宮島くんに大部分加工してもらっているので
ヒデくんも現場仕事が少なくて済み、
今回は予定通り出来ることを期待しています。


04.06.10


宮島くんのおかげで、材料の加工がきれいに出来て
いるので思いのほか順調に進んでいます。
一通り柱を建て付けて順番に敷居や鴨居を納めてい
きます。全体のバランスを考えて、柱の太さを決め
るのですが想像が現実になる瞬間はとても緊張しま
す。クルミの持つ存在感を考慮しながら、コンクリ
ートのボリュームに負けない柱の太さや間隔を決め
るのは、とても悩みました。今日、全体を見渡して
間違いがなかったことを確信しました。

自分でいうのもなんですが、最近はこのような
寸法やバランス間隔を外さないようになったのは
経験によるところが大きいような気がします。
しかし、これに満足せずにより美しいものを
求めて追求していきたいと思った日でした。


04.06.11


今日の一コマです。
ヒデくんが敷居と鴨居を納めているところです。
なかなかきれいなカットが撮れたので載せました。

現場が思いのほか早く進むので
出来る限り現場に足を運ぶことにしています。
もう、図面の段階できっちり描いているので
あまり心配はしていないのですが
現場は何が起こるか分かりません。
この段階では待ったなしのことばかりなので
現場にいて、発生した問題はその場で解決していくことが
より質の高いものを作るためには不可欠なことです。


04.06.17


昨日、床のレベリングも終わり、
今日で主な枠仕事は完了する予定です。
明日からはフローリング貼りや敷居などの
床の施工を行います。
図面通りに納まっていくのを見ているのは
とても楽しいものです。

昨日クルミのフローリングも入荷したので
今日はヒデ君と貼り方の打ち合わせをしました。


04.06.22


今日はサッシの取り付けです。
先日、この欄でも紹介した職人さんが
作ってくれたサッシが、今日現場に運ばれてきました。

取り付けてくれる職人さんは、守山の家2で
お世話になった兄弟二人組です。
今回はそれほど数がないので、一日で十分終わりました。


04.06.23



今日は現場にいろいろな職人さんが来ました。
昨日からレールを付けるために
3人の左官さんが来てくれていました。
上の写真は、玄関周りのレールの
仕上げをしている左官の林さんです。
彼にタイルや石を貼るエキスパートです。
今回もテラス周りのモザイクタイル貼りをお願いしています。

1階では3人の大工さんが床のフローリングを貼っています。
また、今日はガラス屋の井上さんも採寸に来てくれました。

下の写真の3人も私の大切な職人さんたちです。
左は新婚ホヤホヤの建具職人の樋口君。
先日、結婚式に出席させていただきました。
とても、きれいな奥さんでした。ウラヤマシ〜
中央の黒のTシャツを着た彼が、家具職人の宮島君です。
現場は今日が初めてですが、既に2ヶ月以上も前から
クルミ材の制作で参加してくれていました。
今日は現場で建具とキッチンの打合せです。
右端は金物職人の杉さんです。
彼には建具レールのステンレスアングルを
制作してもらい、今日搬入してもらいました。

彼らのような職人なくして、私の建築は成り立ちません。
心地よい緊張感を保ちながら、仕事がしやすく
楽しい現場にしたいと常に心がけています。


04.07.01


今日はカウンターに使う材料を注文してきました。
写真の倉庫は、飛島村にある東洋プライウッドの倉庫です。
3mを超えるクルミ材の無垢のカウンターは
コストの問題と材料がないのとで
設計では、楢の集成材にしておいたのですが
やはり木目が合わないので、先日より材料を探していました。

そこで東プラが長尺できれいなラワン合板を
持っているということを聞いたので
今日、早速倉庫まで確認に行ってきました。

見るなり、クルミに近い木柄でとてもきれいなものでしたので
その場で注文してしまいました。


04.07.02


昨日から外回りのタイル下地を作っていました。
今日、昼過ぎくらいには終わりそうです。
その後は浴室の下地塗をしてもらうために
打合せにきました。

来週の火曜日にテラスに貼る
モザイクタイルが入る予定です。


04.07.07


タイルのスペシャリスト、林さんの登場です。
今日は一日タイル割りの段取りです。
私も立ち会って各部分の納まりを確認しました。

途中でクライアントのご夫婦も参加して
目地などの仕上がりの雰囲気などを
話し合いました。
タイルは目地で決まると言っても良いほど
職人の微妙な感覚で全く表情が変わってしまいます。

私たちが希望したのは、作りすぎず、きれいすぎず
自然な感じで繊細にという、何とも抽象的なものでした。

林さんもその感覚を理解してくれたみたいで
気合いを改めて、入れ直したみたいです。


04.07.09


先日から段取りをしていたモザイクタイルを
本格的に貼り始めました。
このタイルは、クライアントの奥様の実家が、
虔山(けんざん)というタイルの窯元ということで
特別注文で焼いて頂いたタイルです。

写真では分かりにくいですが、このモザイクタイルは
現在市販されているものとはその表情が全く違います。
よく見るとタイル一つ一つが不整形で、微妙に色も違います。
だから目地もきれいには通りません。

モザイクタイルも10年ほど前から工業化が進み、
ネット張りになり、誰でもきれいに貼れるようになりましたが
このタイルは、貼った後、微妙な目地調整が必要で、
その加減で職人の個性が出るようになっています。
だから、手間で根気がいる仕事です。

私が幼い頃、父の仕事についていくと
タイルに張り付いているこの紙をはがすのが私の仕事でした。
以前は、このような手間はかかりますが、職人の個性が出る
味のある建材が多かったと思います。
今は手に入れることも、現場で施工してもらうことも
なかなか難しくなりましたが、建物の質を高めるには
とても大切なことです。

特に今建築を勉強している若い人たちには、
なかなかこのような感性が育ちにくい状況に有るので
見て感じてもらいたいと思います。


04.07.10



今日は多くの職人さんが現場に入りました。
午前中大雨でどうなるかと思いましたが、
なんとか午後から天気も回復し、予定通りで来ました。

左上は、家具職人の宮島君が建具を搬入所です。
右上は建具職人の樋口君が刻みをしているところです。
左下は、電気屋の広辻君が家具下の配線と
コンセントの段取りをしているところです。
右下は左官の林さんがタイルを貼っているところです。

その他に大工のヒデ君と加藤君が
カウンターなどの取り付けをしています。


04.07.15


もう大工工事もほとんど終わり、
今日は私の図面の間違いで
手直しをしてもらうために、来てもらいました。

写真は手直し部分ではなく、床のコンセント周りの
フローリングの加工をしています。
今回、フロアーコンセントを使わずに
フローリングの下にコンセントを
隠す新しい試みをしています。

自分で言うのもなんですが、なかなか良いアイデアでした。


04.07.26


今日は、先週末に宮島君が現場に運んでおいてくれた
玄関収納の建具の取り付けに樋口君が来てくれました。

その他に、今日は左官さんが浴室周りの下塗りをしています。

外部では、所員の丸田君やオープンデスクのスタッフが
外壁周りのメンテナンスをしています。

この10日間ほどで様々な職人さんが、出入りして
一気に完成へと向かいます。


04.07.29


今日は、キッチンの取り付けの日です。
以前は、無垢の面材だけを宮島君に
作ってもらっていましたが、
今回初めてすべて作ってもらいました。
設計期間をふくめ足掛け一年になりますが、
何度となく打合せをして、今日やっとその日を
迎えることが出来ました。
昨日は、遅くまでがんばって、
今日、間に合わせてくれたみたいです。
無垢の家具としてのキッチンの完成も間近です。


04.07.31


今日は道路側の駐車場とスロープのコンクリートを
行う予定でしたが、台風のため、天気が不安定で
午後からのコンクリート打ちは中止しました。
写真は、駐車場の土間コンクリートの配筋を
行っているところです。

来週からは、設備機器などの取り付けに入ります。


04.08.03


今日は、コンクリートの補修の職人さん
に入ってもらいました。
もちろん、出来る限り補修はしたくないですが
どうしてもしなければならないところが数カ所出てきます。
毎回、この補修の出来には満足が出来ず、
頭を悩ましていました。
いわゆる、良い職人さんがいないということです。
皆さんはあまり後存じないと思いますが
最近のコンクリート打ち放しは、
全面補修というものが少なくなく、
本来の打ち放しとは、似て非なるものになっています。
もちろん、私はそんなことをすることは全くありません。
普通型枠で作っている私の打ち放しは、ハッキリいって
補修は不可能です。
ごく一部の欠けとか、面台部分に限られています。
今回、榛葉さんという職人に入って頂きました。
噂を聞いて指名させて頂いた職人さんでした。
久しぶりに巡り会えた良い職人さんでした。
出来映えは満足できるものでした。
あまり参加してほしくない職人さんですが
またお願いしようと思っています。


04.08.06




今日はいろいろな職人さんが、現場に入りました。

上左は家具職人の宮島君が、スタッフのこと玄関の把手を
取付けているところです。
今回はその他の建具や家具の把手もすべて宮島君の
オリジナルの把手を付けてもらいました。

上右は宮島君がキッチンの吊り戸棚の扉の木柄を確認している
ところです。もちろん工房で制作した時に最も美しい組合せで
制作しているのですが、現場で再度確認しています。

中左はリビングボードを搬入設置しているところです。
これも数ヶ月前から打合せをし、この日にあわせて
制作してくれたものです。

中右は金物の職人の杉さんです。
彼にはキッチン周りのステンや把手やタオル掛けを頼みました。
写真は僕の要望に応じて、タオル掛けをもっと優しい感じに
仕上げてもらうために、現場で金槌で打っているところです。
結局、お互い満足がいかずにもって
帰って仕上げて来ることになりました。

下左は、いつもお願いしている設備屋の矢野さんです。
今日は器具付けの日になりました。写真のような洗面器や
浴室のシャワー水洗などを付けて頂きました。
彼にはいつも僕の突然の難しくわがままな要望を
快く聞いてもらっています。

下右は窓周りのコーキングを打っているところです。
この職人さんは、ピカ一の腕でいつもお願いしています。
僕自身はあまりコーキングは好きではありませんが、
しなければならない時は、その出来が完成度に
とても左右するので、必ず彼にお願いしています。


04.08.07


今日は、スロープと駐車場のコンクリート打をしました。
実は一週間ほど前に打つ予定でしたが、
天気が悪く、一週間延ばしました。
今日も夕方から、あまり良くなさそうだったので
養生のシートをたくさん用意してもらいました。

一通り打ち終わり、仕上げを確認し、養生の指示をして
帰りました。


04.08.10


庭づくりは、今回も造園家の糟谷さんにお願いしました。
写真右端が糟谷さんです。
それで今日は、庭の芝貼りの日になりました。
スタッフやオープンデスクのスタッフ、私を含め
総勢、8人での作業です。
炎天下の作業はきつく、気分の悪くなるスタッフも
でるくらいでした。
先日から、体調不良で医者から安静を言い渡されていたのですが
現場にいると我慢出来ず、結局一日、
若いスタッフといっしょに肉体労働をしてしまいました。


04.08.20


盆休みも開け、今週のはじめ頃から
オ−プンハウスに向けて、現場は着々と進んでいます。
外構は相変わらず,若いスタッフががんばってくれています。
彼らは、糟谷さん直々に教えを頂いて、
本当にここ数日、勉強になったと思います。

建物本体も、今日は東京から参加している女性も交えて、
別のスタッフがワックス掛けやクリーニングなど
にがんばってくれています。

明日のオープンハウスにはどうにか間に合いそうです。
みんなご苦労さんでした。


04.08.21


クライアントのご好意で、本日、オープンハウスに
こぎ着けることが出来ました。
今日は、同業者や学生の方向けに公開しました。

おこがましいですが、これから設計士になろうとしている
若い子らには、何かヒントになるようなものを
掴んで帰ってほしいと思い、あえて学生や設計士の卵
の子らにも公開しています。

今回も大勢の方に見て頂きました。
何か意味があるということを信じて、次回も出来る限り
同業者や学生の方にも公開しようと思っています。

明日(22日)は、一般の方向けのオープンハウスです。


04.08.28


今日、無事引渡を終えました。
足掛け4年のお付き合いに、一つの区切りがつきました。
長いようで短い、とても楽しいお付き合いでした。
もう以前のように頻繁にお会いすることも少なくなる
と思うと、とても淋しい気分です。
しかし、縁あってお仕事をさせて頂き
こうして無事に引渡をさせて頂くと
親戚が増えたような喜ばしい気分になります。
クライアントには、未熟な私に常に寛大なお気持ちで
接して頂き、本当にありがとうございました。
この場をお借りして、御礼を申し上げます。
帰り際に手作りのケーキをごちそうになり、
思い出話などをして家路につきました。